Top > ●アリの種類 > 4.種類別の特徴 > 4.8b.ヤマアリ亜科-b
©土生
単独で営巣することもあるが,多くはクロヤマアリ,ヤマクロヤマアリ,ツヤクロヤマアリ,ハヤシクロヤマアリの1〜2種を奴隷狩りして混棲する。 またエゾクシケアリを襲ってそのサナギをうばうことが観察されている。[DB]
■エゾアカヤマアリと同じで光に反応します。 認識距離はエゾアカヤマアリより少し鈍い程度。 蟻の性格はエゾアカヤマアリに似ています。 気性が激しいので飼育容器は静かな環境に置きましょう。 むやみに刺激しないことが望ましいです。 巣内のお掃除や子育てが苦手なようです。 そのため奴隷狩りをしますので クロヤマアリなどの繭を導入する必要があります。 繭を供給できる環境にない人が飼育するのは困難でしょう。
クロヤマアリなどを同時に飼育し、そこから繭を分けていただく方法が良いと思います。一時寄生種や奴隷狩りをする種の飼育は難しいと思いますので他の蟻である程度の飼育経験を積んでからの方がよいでしょうね。
女王はクロヤマアリとほぼ同じ体型&大きさ ムネアカと違い胸部と脚が赤い 飛行は7月中旬頃〜 クロヤマアリなどを奴隷狩りするので、飼育にはクロヤマの繭を必要とする 比較的高地に棲むので、暑さは苦手 性質は荒い
多雌の可能性については、観察により単雌と断定した
◆土生
■私の育てるエゾアカヤマアリは採集する時、一コロニーで女王が11匹が出ました。
◆LKH
©LKH
©ふじひろ
単独で営巣している場合もあるが,雌アリは働きアリにくらべてそれほど大きくないので,ツノアカヤマアリのように,クロヤマアリ類に一時的寄生をする可能性がある。[DB]
コロニーを構成する個体が非常に多いので有名。サテライトコロニーを作る。新女王は同種のサテライトコロニーを探し当てればそこで歓迎されるが、そういうコロニーがなければより普通にいるクロヤマアリに一時的社会寄生を行うこともある(任意的社会寄生)。
□「蟻の結婚」p.81-82
■多雌で営巣しますが、他のコロニーの雌は受け入れてもらえないようです。 ワーカー同士はコロニーが違っても喧嘩しないそうです。 ヤマアリ属の中でも大きめで、赤くて丸っこく、見た目は可愛い蟻ですが、とても気が強くて、すぐに噛み付き、蟻酸をだしますので、飼育容器(餌場)は開放型にしなければだめです。 空気が動かなければ蟻酸を出すところまで興奮しないので、蟻巣自体は密閉でもよさそうです。 蟻酸は硫黄の臭いがして強烈。 舌についたら痺れました。 目に入ると失明する場合があるそうです。 比較的低温にも強そうで、活動的な蟻です。 クロヤマアリの繭などを導入すると混成コロニーになったりしますので、飼育するのに面白いと思いますが初心者向けではありません。
あの眺めを見ていただけば想像がつくかと思いますが いかに標高が高い所に棲んでいるかお分かりになるでしょう。 どうして平地にいないんでしょうね。 その理由は追々わかってくるでしょう。
飼育容器から見える影に対して威嚇、攻撃態勢をとります。 例えば、手を50cmくらい離したところで動かしても、その影を認識しますので、光に対する反応が他の蟻より顕著であり、飼育容器で落ち着かせるためには、赤色フィルムなどで囲ってやる必要があります。 また、音にも反応し振動にも敏感です。 激しい性格の蟻ですので、できるだけ刺激しないよう静かな環境を心がけましょう。
湿度については、うちのコロニーの場合、多湿は嫌がっていますので 比較的低湿度気味の方がいいのかもしれません。 多湿部分、低湿部分を作るなど蟻巣に一工夫が必要と思われます。
採集時の注意点は、採集容器が開放型であったとしても 体に付着してしまった強烈な蟻酸による自家中毒死が目立ちます。 また、女王のみを採集し、エゾアカ単体で飼育しようとしても 巣内のお掃除が苦手っぽく、汚れが目立ちますので お掃除、幼虫の世話役としてクロヤマアリの繭の導入が必要と思われます。
蟻巣に炭を入れたら少し落ち着きました。
女王は体長10mm 多雌 クロヤマアリなどに一時寄生する場合がある 単独での子育ては苦手のようだ アリ塚を形成する 寒冷地のアリなので、暑さに弱い 性格が荒く、蟻酸は強烈
アリ塚をつくることで有名で、そのアリ塚をあばくと、女王が複数います。 飼育下でも多雌で飼育できますが、他のアリ塚から採集した女王を一緒にすると喧嘩します。
©シン・ハン
©arikon
偽雌 Pseudogyneが発見されている。 巣に共生するものとしてアカアリヅカエンマムシやアリヅカムシの1種Kigatrodes gracilisが知られている。[DB]
2005年度、kuroyagi氏らにより、クロヤマレース(今年飛んだ新女王1匹からスタートして10月末までにどれだけ働きアリを増やせるかを競う)が行われた。
■クロオオアリやムネアカオオアリが初心者向けと云いますが、クロヤマアリが一番初心者向けだと思います。理由は・・・ 1.何処にでもいる。 2.たぶん、クロオオアリやムネアカオオアリよりも優勢。 3.繁殖が中程度で、一番中庸(おてごろ)。 4.餌に好き嫌いが少ない(おそらく)。 5.活動時期が長い。晩秋でも活動してる。 6.中程度の大きさ(逃げ出し難い) 7.私が一番世話してないのに、かなり順調・・・。
◆南柯太守
■女王は体長10mm 関東型は単雌 関西型は多雌なんだそうだ ハヤシクロヤマによく似るが、腹部の光沢が違う 飛行時期は7月〜ダラダラと続く
学名から「レマニ」と呼ばれ、その光沢などから崇拝者が多い。
■標高1800m以上の高地に多く棲息。 石の下、大木の根元、草株の根元付近に営巣する。 褐色がかった体色に光沢があり、アゴ、触覚柄節、脚が赤味を帯びる。 コロニー規模はクロヤマほど大きくならないようだ。 多雌。
女王の大きさは10mm
-----
■女王は体長10mm クロヤマアリをワックス掛けしたような艶 漆黒でピカピカなのですぐわかる とても綺麗です
ツヤクロヤマアリの飛行時期は7下旬〜8月です。 寒冷地のアリなので、暑さに弱いです。 高地山岳地帯の日当たりのいい土中に営巣します。
羽アリの飛出はクロヤマアリよりも2〜3週間ほど遅い。[DB]
■女王は体長10〜12mm 多雌 クロヤマアリより一回り大きい 腹部がビロード状で、なめらかな光沢がある クロヤマがシルバーに見えるのに対し、日光で見るとゴールドに見える 腹部の立毛がクロヤマより少ない 飛行は7月
奴隷種のクロヤマアリに体の大きさや体色ともによく似るが,やや大きめで黒味が強く,また大あごの形が略3角形のクロヤマアリと違って鎌状である点で区別できる。 主にクロヤマアリを奴隷とするがハヤシクロヤマアリも奴隷となることがある。また宮城県の蔵王山ではツノアカヤマアリとクロヤマアリの2種を奴隷種として採用している3種の混成コロニーが観察されているが,このような例は稀なものと思われる。奴隷狩り以外はあまり地上を徘徊することはない。奴隷狩りは夏の午後3〜4時頃に行われ,主に繭を奪ってくる。[DB]
■女王は体長9〜10mm アゴが特徴的 クロオオアリの中型ワーカーによく似ている 腹柄節が大きく、触角は短い
奴隷狩りで有名な一時寄生種 単独女王からの飼育はできないので、クロヤマの働きアリや繭をいれてやる。 飛行時期は7月下旬〜のようだ。 飛行時間は午前中が主になるらしい。
雄の羽蟻は脚と触角が白くて、翅は虹色に輝く とても綺麗なので、一見の価値あり!