Top > ●アリの種類 > 4.種類別の特徴 > 4.8a.ヤマアリ亜科-a
©劉陽
※2005年8月現在、次(第2次)の特定外来生物の候補にあがっている(現在は指定外) 飼育する際はご注意ください。
石下や土中に営巣し,沖縄では働きアリが林縁や草地,あるいは路傍に普通にみられ,樹上も徘徊している。本種は熱帯アフリカか熱帯アジアに本来分布していたものが,人類の交易の発達に伴い熱帯や亜熱帯を中心に世界中に分布を広げたとされる。熱帯作物の害虫として知られ,本種が作物の害虫であるアブラムシやカイガラムシを保護することによって,二次的に被害を及ぼしていると言われている。[DB}
■大きさ 働きアリ体長4ミリほど。 生息地は南西諸島から沖縄あたりまで。 主に石灰岩地にある石下などに生息していますが、決まった巣を作らず環境が悪くなると引越しをします。
◆劉陽
©シン・ハン
©土生
©青のTASKA
©ウィンドノット
蜜や動物質のものに集まる。 本土では秋に生まれた羽アリが巣中で冬を越し,翌年の5〜6月に巣から飛び出す。[DB]
■女王は体長4mmほど 単雌 飛行は5月〜6月 散発的に何度も飛行する(一時的に集中飛行して終わりではない) W500程度のコロニー規模になるが、それ以上はあまり増えないようだ
◆土生
■女王は体長5o トビイロケアリに似てます。 小型ワーカーは体長2.0mm ツヤツヤと綺麗なアリです。
◆青のTASKA
■11月初旬、庭の植木鉢を整理していたら出てきたので採取した。(上掲写真「アメイロアリ雄と有翅雌とワーカー」) 雄はワーカーより小ぶりで約2ミリ。頭部と胸部は黒光りしている。 春の好天日、日当たりの良い開けた石の上は有翅雌を待つ絶好のスポットになるようで、雄が好んでとまる。他の雄が来ると激しく追い払う様子がしばしば観察できる。
◆ウィンドノット
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■「トビイロケアリ」 【体長】 働き蟻:体調約2.5〜4o(通常の状態のお腹で測定) 女王蟻:体調約8o(通常の状態のお腹で測定)
※餌をお腹一杯食べると上記の状態から更に1oくらい体長が伸びる。その時のお腹は腹節がだんだんになってくびれながら伸び、まるでボンレスハムのように見える。
【体の特徴】 そこそこ艶のある濃い茶色で、良く見ると体表に短い毛がちょろちょろと生えている。女王から生まれた最初の世代の働き蟻は実に小さく、同じ蟻だとは思えないくらい。しかし栄養状態の改善と共に大きくなっていく。小さい蟻の頭はまるまっちい感じがするが、大きくなってくると微かにエラが張り、ほんの少しいかつくなる。蛹から孵って直ぐは薄い黄土色をしているが、時間が経つ内に本来の茶色い色になる。
【生息場所】 広葉樹の多いところに比較的多くいるようだ。木の幹のウロに朽ちた木の部分や、地面に半分埋まりかけたような朽ち木の中に良く生息している。薄暗いところから結構明るいところまで住んでいるが、直射日光が良く当たるようなところには住まないようだ。朽ち木に住むには湿度も大切なようで、乾燥して乾いてくると土中に移動してしまう。また、木のウロ等に巣を作っている場合、その場所が地面から離れていると、その間の移動部分を木の屑や土などでカバーした通路を造っている。桜の木の葉の根元にある蜜腺から蜜を採ったり、アブラムシの蜜を貰ったりしているところをよく見かける。
(アブラムシについて:蟻とアブラムシの共生関係について良く知られているが、アブラムシの全ての種類が蟻と共生関係を結ぶ訳ではないらしい。むしろごく一部の特化した物がそう言う関係にあるらしく、その為に支払う栄養物という代価は、アブラムシにとってもかなりの物になるらしい。)
【採取の仕方】 女王となる羽蟻は7-8月頃現れ、灯火に信じられないような数で集まったりすることがある。そう言った場で採取するか、かなり数が多いので翌朝あちこちで容易に採取出来る物だ。この蟻の場合も雨の日の翌日など、比較的湿度が高く、無風状態の日に新女王が巣立ちをすることが多い。 コロニーの採取だが、生息場所に書いたような、朽ち木を崩す方法で試みると比較的採取しやすい。余り雨が降った直ぐ後でも居ないし、カラカラに乾燥していても居ないので、雨が降って2-3日後くらいがねらい目かも知れない。ただし、非常に構成員の数が多いコロニーなので、下手をすると足下からよってたかって噛まれるかも知れない。それを防ぐ為には少し大きめのバケツを用意し、その上部内面にふんだんにベビーパウダーを塗布して蟻が登れないようにする。そしてそのバケツの中で朽ち木を崩すと良い。
◆kuroyagi
■女王は体長7〜8mm 通常は単雌だが、多雌の可能性もある 体色に個体差があり、黒っぽいものや褐色のものがいる ヒメトビイロケアリによく似るが、成熟したコロニーのワーカーを調べないと同定は困難 飛行時期は7〜8月 灯火によく集まる
日本ではトビイロケアリ,ハヤシケアリに一時的社会寄生をする可能性が高い。[DB]
■女王は体長7〜8mm 単雌 一時寄生種 トビイロケアリに一時寄生する ワーカーは黄色だが、女王は黒っぽい → 80603 トビイロケアリ
アメイロケアリ亜属の種に一次的社会寄生を行う。 関東地方ではヤノクチナガオオアブラムシ (Stomaphis yanonis) やクヌギクチナガオオアブラムシ (Stomaphis quercus japonica ) の甘露を定常的な餌源にしている。[DB]
クロクサアリ女王はアメイロケアリに寄生するが、アメイロケアリはトビイロケアリに寄生するので重複社会寄生をしていると呼ばれる。
□「蟻の結婚」p.86
■女王は体長7mm 一時寄生種 アメイロケアリに寄生する クサアリモドキによく似る 写真ではわかりにくいが、実物を見比べると、胸部の形が若干違うことと頭部の大きさがこちらの方が小さい印象がある 飛行時期もこちらの方が一足早い感じだ
クロクサとクサアリモドキの生息場所ですがアメイロケアリと同じと考えてよいです。 林縁〜林内でよく見かけ、立ち木の根元に営巣します。
©青の TASKA
トビイロケアリに一時的社会寄生をするようである。[DB]
■女王は体長7mm 一時寄生種 トビイロケアリに一時寄生する 飛行時期は7月 脱翅直後は腹部が小さく体力がないので、うまく寄生できないと3日ほどで死んでしまうことが多い クロクサアリに似るが、こちらの方が飛行時期は若干遅く、上から見てハート型の頭部が大きい印象がある
クロクサとクサアリモドキの生息場所ですが アメイロケアリと同じと考えてよいです。 林縁〜林内でよく見かけ、立ち木の根元に営巣します。
■一時寄生種なので、脱翅直後はお腹が小さい。 ワーカーと勘違いする事もある。 クロクサアリとの違いは、「腹柄節が側方から見て先端部が逆V字型で,前縁の下方に角がある」「クロクサアリは逆U字」。
◆青の TASKA
キイロケアリに一時的社会寄生する。[DB]
■女王は体長7mm。単雌。 キイロケアリに一時寄生します。 飼育下ではトビイロケアリに寄生させることも可能。 林縁部などで見かけることができます。 腹柄節が逆台形しています。 飛行時期は7月中旬〜