アリ飼いのためのアリ知識ノート

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●アリの種類

4.4a.フタフシアリ亜科-a 

40102 シワクシケアリ 

和 名 ・ 学 名 亜科・属 (亜属)
40102 シワクシケアリ Myrmica kotokui フタフシアリ亜科
クシケアリ属
カースト(大きさ) 生息環境 結婚飛行/多雌性
女王アリ(8mm)
働きアリ(4〜5.5mm)
石下,土中,倒木などに営巣する。
寒冷地ではごくふつう。[DB]
9月〜10月上旬(午前中)
多雌/単雌
シワクシケアリ女王
シワクシケアリ女王

©土生

シワクシケアリ女王

©土生

シワクシケアリ有翅雌
シワクシケアリ有翅雌

©土生

特記事項

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コメント

■まだ捕獲して日が浅いためよくわかりませんがクロヤマアリほどの大きさで、細身。
狭い隙間に入りたがるため、それなりの対策をしたケースが必要。
ツルツルした面は苦手なようでプラのケース上蓋を這っているとよく落ちる。
けっこう活発に動くので見ていて飽きない。

女王は体長8mm
文字通りシワくちゃ
素手で触ると刺されることがあるらしい(私は未経験)
土中や石の下などに営巣する
比較的寒冷地のアリなので、夏場の高温は苦手
動きのわりに強気なアリ

飛行時期は7月下旬〜 飛行時間は午前中

◆土生

■山地帯から亜高山帯の湿った場所にいますが、埼玉県の平地の水のそばの湿ったあまり日当たりの良くない場所にもすんでいます。
秋に結婚飛行をして、そのまま越冬して、春に産卵します。刺されると痛いです。

◆いるまえかわ

40401 アシナガアリ 

和 名 ・ 学 名 亜科・属 (亜属)
40401 アシナガアリ Aphaenogaster famelica フタフシアリ亜科
アシナガアリ属
カースト(大きさ) 生息環境 結婚飛行/多雌性
女王アリ(10mm)
働きアリ(3.5〜8mm)
最も普通種で,東日本では平地,西日本では平地から山地までの林縁,林内の土中や石下に営巣する。[DB] 7月
アシナガアリ女王と働きアリ
アシナガアリ女王と働きアリ

©土生

特記事項

腹曲げ行動は見られない。[DB]

コメント

■女王の体長10mm
腹柄節が2つあるフタフシアリ亜科
ハヤシナガアリの女王もソックリだが、アシナガより触角が短く腰部が赤いので見分けがつく
クロナガアリより、横から見て胸が縦に厚く、全体的に一回り大きい
飛行時期は7月

◆土生

40501 クロナガアリ 

和 名 ・ 学 名 亜科・属 (亜属)
40501 クロナガアリ Messor aciculatus フタフシアリ亜科
クロナガアリ属
カースト(大きさ) 生息環境 結婚飛行/多雌性
女王アリ(10mm)
働きアリ(4〜5mm)
イネ科植物が近くにある裸地や開けた草地に営巣する。
巣口は地表に直接開き,クレーター状のマウンドになっていることがある。[DB]
4月下旬〜5月上旬
多雌
クロナガアリ女王(多雌)と卵・幼虫
クロナガアリ女王(多雌)と卵

©シン・ハン

クロナガアリ女王(多雌)と卵・幼虫

©シン・ハン

クロナガアリ雄
クロナガアリ雄

©シン・ハン

クロナガアリ有翅雌
クロナガアリ有翅雌

©土生

特記事項

土中の巣はほとんど垂直な立坑と多数の部屋からなる構造をしており,深さ4メートル以上に達する場合がある。秋には,イネ科植物の種子などを集める。コロニー創成時に多雌の場合が見られ,脱翅雌どうしは親和的である。餌採集をする働きアリは各自が探索する場所へ何度も行くという個別採食性と場所愛着性を示す。しかし,餌条件によって探索方法は変わる。
本属の種は,種子を主な餌として巣に運ぶ収穫アリとして知られる。[DB]

日本に分布するクロナガアリは、秋の収穫期(9〜12月)と結婚飛行の時期以外は巣口を閉じて地下で生活する(南ヨーロッパや小アジアのクロナガアリは夏にもっとも盛んに収穫を行う)。

「蟻の結婚」p127

イネ科の植物、とくにカゼクサの種を好む。(つくば・あべ氏他)

女王はトビイロシワアリ、オオズアリに似る → 40902 トビイロシワアリ40605 オオズアリ

卵は白く球形。

コメント

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