アリ飼いのためのアリ知識ノート

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2.8.ヤ行 

有翅アリ 【ゆうしあり】 (=羽アリ 【はねあり】) 
羽のあるアリ。雄アリと交尾する前の雌アリのこと。(交尾後しばらくすると雌アリは羽を落とす)→カースト 【caste】
アリの羽は結婚飛行のためだけに使われる。よって、野外(すなわち巣外)で見られる羽アリは、これから飛行するか、飛行を終えた直後かのどちらかである。飛行時期以外に羽アリが巣の外に出ようとすると、働きアリが引き戻す行動がよく見られる。
蛹化 【ようか】 
幼虫【ようちゅう】(4齢幼虫)から蛹【さなぎ】繭【まゆ】または裸蛹【らよう】)になること。→ステージ 【stage】
養子 【ようし】 
そのコロニー【colony】女王アリ【じょおうあり】が産んだもの以外の個体の俗称。
メイド【maid】奴隷【どれい】と同じだが、飼育者が導入【どうにゅう】したものを指すことが多い。また、導入ワーカー【どうにゅうworker】働きアリ【はたらきあり】(兵アリなども含む)であるが、雄アリ・雌アリの幼虫の導入の場合など、羽化しても働かないような個体については養子の語を使うのが適当であろう。
幼虫 【ようちゅう】 
Lと略すことも(<larva)。1齢から4齢まで脱皮を繰り返すうちに、長楕円形から頭部が鉤型に曲がっていく。→ステージ 【stage】/→越冬幼虫 【えっとうようちゅう】
幼虫には毛がはえており、地面に直接触れてカビなどの影響を受けることがないようになっている。
幼虫は自ら移動することができないので、移動は働きアリや女王アリがアゴでくわえて行う。卵と同様に表面が粘着質のため、まとめて運搬する際に便利なようになっている。
形はいわゆるウジ虫型だが、頭部を鉤型に曲げて、腹部に載せられた餌を自分で咀嚼する。
小さい幼虫は卵との判別が難しいが、餌を与えられていれば中央に黒っぽいもの(食べた餌)が透けて見える。(卵は模様がない)
幼虫が「餌をくれ」というフェロモンを出すと働きアリ(創設時は女王アリ)は餌を与える。このフェロモンが働きアリに巣外の採餌活動を促すともいう。
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