- 奴隷狩り 【どれいがり】
- サムライアリなどに見られる行動で、特定の他種(サムライアリの場合はヤマアリ属、特にクロヤマアリが多い)のコロニーを集団で襲い,その蛹もしくはごく終令の幼虫を奪って持ち帰る。羽化した働きアリは連れてこられたコロニーの一員として働く。
寄生【きせい】の一形態と考えられる。
サムライアリの働きアリは、この奴隷狩りだけが唯一の仕事で、ほかの作業はできない。大アゴが特殊な形(鎌型)に発達しており、奴隷【どれい】の口移しがなければ、目の前に餌があっても食べることすらできない。
奪ってきた蛹や幼虫も、自分たちの卵・幼虫・蛹も、すべて奴隷が世話をする。
そのため、自コロニー内の奴隷が少なくなると再び奴隷種のコロニーを襲うという周期的な奴隷狩りを行う。
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