アリ飼いのためのアリ知識ノート

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2.3.サ行 

採餌 【さいじ】 
餌を採ること。
サテライト・コロニー 【satellite colony】 
コロニー【colony】の規模が大きくなると、種によっては一部の働きアリが卵や幼虫・蛹を持って新たな巣に分かれていくものがある。そうして新たに出来たコロニーをサテライト・コロニーと呼ぶ。枝巣とも。
卵や幼虫・蛹がたくさんあるのに女王がいないコロニーはサテライトであることが多い。(ミカドオオアリなど)
また、女王を伴ってサテライトを作る種もある。コロニー創設【colonyそうせつ】のリスクを減らす方法である。
蛹 【さなぎ】 
Pと略すことも(<pupa)。→ステージ 【stage】
種によって、繭【まゆ】を作るものと、繭を作らず裸蛹【らよう】になるものがある。繭を作る種でも、裸蛹が出現することがある。
自己棄翅 【じこきし】 
未交尾の雌アリが脱翅すること。→脱翅雌 【だっしめす・だっしし】
宿主 【しゅくしゅ】 
寄主 【きしゅ】
女王アリ 【じょおうあり】 (=母アリ 【ははあり】、=母蟻 【ぼぎ】) 
雌アリのうち、コロニー内で産卵を行っているもの。
女王アリは1コロニーに1匹(単雌【たんし】)とは限らない。→多雌 【たし】
また、通常女王アリを持たない種(アミメアリなど)も存在する。
種にもよるが、10年以上も生きるといわれ、昆虫界きっての長寿。(働きアリの寿命は1〜2年といわれる)
女王が産卵を続ける限りコロニーは存続する。逆にいえば、何らかの事情で女王を欠いたコロニーは滅亡するしかない。→カースト 【caste】/→雌アリ 【めすあり】/→脱翅雌 【だっしめす・だっしし】
Qと略すことも(<queen)。→ステージ 【stage】
ステージ 【stage】 
個体の発達段階。
アリは、卵→1齢幼虫→2齢幼虫→3齢幼虫→4齢幼虫→蛹(繭または裸蛹)→成虫、という段階を経て成長する。
卵から幼虫になることを孵化、幼虫から蛹になることを蛹化、蛹から成虫になることを羽化と呼ぶ。
コロニーの発展・成熟状態は、各ステージの個体数によって表されることが多い(簡略的には成虫、特に働きアリの個体数で表される)。
記録を簡略にするため、E(卵<egg)、L(幼虫<larva)、C(繭<cocoon)、P(蛹、裸蛹<pupa)、W(働きアリ<worker)、Q(女王<queen)などの略号を用いて、「E33 L153 P26 W270 Q3」などと表記したりする。(数字はつくば・あべ氏飼育クロナガアリ2004M3コロニーの2005年10月末のもの)
細かく調べる場合には幼虫の齢数や巨大幼虫(雄アリ・雌アリの幼虫)、雄アリ・雌アリを区別することもある。
巣分かれ 【すわかれ】 
コロニーの一部が分かれて新たなコロニーを形成すること。→コロニー 【colony】/→サテライト・コロニー 【satellite colony】
最初から働きアリが存在することで、雌アリが単独で(あるいは複数で)コロニーを創設するよりも低いリスクでコロニーを増やすことができる。
成虫 【せいちゅう】 
蛹【さなぎ】から羽化【うか】した個体。→ステージ 【stage】
創設 【そうせつ】 
コロニー創設 【colonyそうせつ】
創設女王 【そうせつじょおう】 
(既成のコロニーにあとから加わったのではなく)コロニーを創設した女王アリ。 →コロニー創設 【colonyそうせつ】
栄養交換 【えいようこうかん】 (=吐き戻し【はきもどし】) 
そのう(そ(口偏に素)嚢―漢字拡大)に貯めた栄養を他のアリに与える行為。
そのうは社会胃とも呼ばれ、コロニー全体のための餌の貯蔵庫としての役割を果たす。個体自身の胃(前胃【ぜんい】)に比べ非常に大きい。
そのう 【[漢字表示] 
アリの内臓のひとつ。食道の先、腹にはいってすぐのところにある。そのすぐ後ろに前胃【ぜんい】と呼ばれる個体自身の胃がある。そのうは前胃に比べ非常に大きい。
そのうは社会胃とも呼ばれ、コロニー全体のための餌の貯蔵庫としての役割を果たす。
種によっては巣から出ずに貯蔵を専門にする個体を持つものがある。オーストラリアや中央アメリカに分布するミツツボアリは、貯蔵専門の働きアリが巨大な腹を持つ。
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