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アリ飼いのためのアリ知識ノート

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●アリ単語帳

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2.2.カ行 

カースト 【caste】(=階級 【かいきゅう】) 
一つの巣にいるアリは、同じ女王から生まれても複数の異なる外見をもち、それらは社会的役割も異なる。これをカースト(階級)と呼ぶ。
基本的には働きアリ【はたらきあり】(ワーカー)・雌アリ【めすあり】(女王アリ)・雄アリ【おすあり】の3つのカーストからなる。
働きアリも雌性であるが、交尾はできない。
種によっては、異なる大きさの働きアリをもつ場合がある(→多型【たけい】)。大きいものを大型ワーカー【おおがたworker】(メジャーワーカー)、小さいものを小型ワーカー【こがたworker】(マイナーワーカー)と呼ぶ。頭部が大きく、小型のものと明らかに形の区別がつく大型ワーカーを特に兵アリ【へいあり】と呼ぶことがある。
一般に、初期のコロニー【colony】では小型の働きアリのみが生まれ、兵アリや大型ワーカー、雌アリ、雄アリは、コロニーがある程度発達しないと生産されない。
女王アリが受精させないで産んだ卵は(女王は受精させるかどうかをコントロールすることができる)、雄アリになる。
受精させた卵は通常働きアリになるが、幼虫時代に豊富な栄養で育てると雌アリになるといわれる。
階級 【かいきゅう】 
カースト 【caste】
学名 【がくめい】 
学名はラテン語の属名と種小名で表され[リンネの二名法]、イタリック体で印刷される。
属名は大文字で、種小名は小文字で始まる。
属名と種小名を合わせたものが種名となる。
また、「属名 種小名 著者名, 発表年」や「属名 種小名 ssp. 亜種名 著者名, 発表年」(「ssp.」は「subsp.」とする場合もある)の形式で表されることもある。
さらに、著者名と発表年にカッコがついているものは、あとから属名が変更されたことを表す。

例:トビイロシワアリ Tetramorium tsushimae
Tetramorium tsushimae Emery, 1925
シワアリ属トビイロシワアリ、エメリー氏によって1925年に命名

XXXX sp.」は「XXXX属の一種」を表す。(複数の場合はspp.
XXXX s. str.」は「狭義のXXXX」、「XXXX s. lat.」は「広義のXXXX」を表す。

亜科(科と属の間の分類)のラテン名はNAEが末尾につく。

 →参考:Wikipedia【学名】
蟻客 【ぎきゃく】 
好蟻性昆虫 【こうぎせいこんちゅう】
蟻酸 【ぎさん】 
アリが外敵に対して腹の先から噴射する無色の酸性液体。刺激臭がある。敵がいなくても興奮すると出すことがある。噴射したアリ自身にも有害で、密閉空間では弱ったり死んでしまったりする。
オオアリ属の蟻酸はかなりキツく、人間が吸い込むと初め喉が痛くなり、次に涙が流れ、最後に鼻水まで出る(土生氏による)。
エゾアカヤマアリの蟻酸は、人間を失明させるおそれもあるといわれる。
また、針をもつアリに刺されたときの痛みや腫れの原因ともなる。
寄主 【きしゅ】 (=宿主 【しゅくしゅ】) 
寄生種に寄生される側のこと。対義語は寄生主【きせいしゅ】 →寄生 【きせい】
寄生 【きせい】 
異なる種が一緒に生活して、一方(寄生種【きせいしゅ】)が利益を受け、他方(寄主【きしゅ】)が害を受けている生活形態。対義語は共生【きょうせい】
寄生するアリは、一般に他種のアリに寄生する。→一時的社会寄生 【いちじてきしゃかいきせい】
アリに寄生する昆虫は好蟻性昆虫【こうぎせいこんちゅう】と呼ばれ、アリツカコオロギ、アリノスアブ、ハネカクシ、シジミチョウなどが知られている。
寄生種 【きせいしゅ】 
寄生【きせい】をする種のこと。対義語は寄主【きしゅ】
吸虫管 【きゅうちゅうかん】 
吸虫管(クリックすると別ウィンドウで拡大)虫を捕獲するための器具。昆虫採集用具として市販もされているが、ペットボトルなどで簡単に自作できる。(右図参照)
また、内径の異なる2本の短いチューブの間にガーゼ等のフィルターを挟み込んだだけの簡易吸虫管は、アリが逃走した場合などに非常に役立つので、身近に1本常備することをおすすめしたい。(吸ったらすぐに指で蓋をすること!)
共生 【きょうせい】 
異なる種が一緒に生活して、互いに利益を与え合う生活形態。対義語は寄生【きせい】
アリが共生関係を結ぶ相手としてはアリマキ(アブラムシ)がよく知られている。
また、アリ散布植物 【ありさんぷしょくぶつ】とも共生関係にある。 
グルーミング 【grooming】 
身繕い【みづくろい】
アリはヒマさえあれば体中を撫でまわして身繕いをする。自分自身だけでなく仲間どうしでも行うし、女王に対しても行う。
アリの脚には脛節刺【けいせつし】(→体各部の名称)とよばれるトゲがあり、これが櫛のような役割を果たす。
グルーミングは、コロニーが一体となるための重要な役割(体表炭化水素【たいひょうたんかすいそ】の混和)を果たすと考えられている。自分や仲間の体表をこすった脚を舐めると、舐め取った体表炭化水素は後部咽頭腺という器官に集められ、混ぜ合わせられるという。(この記事より)
そういった機能はおいても、丹念に互いを撫で合う姿には「こまやかな愛情」を感じさせられる。
結婚飛行 【けっこんひこう】 (=飛出 【ひしゅつ】) 
交尾のために雌雄の羽アリが飛ぶこと。
近隣の同種のアリはある日一斉に飛び立つ。その時期や時間帯は種によって異なるが、一般にその時期の中で「晴れていて」「温度・湿度が高く」「風が弱い」日に多く行われるようである。
結婚飛行前に羽アリが飛び出そうとすると働きアリが引き止める。
まず雄が飛び立ち、遅れて雌が飛び立つ。雌の出すフェロモンで雄が集まり、交尾が行われる。
交尾は空中で行われることもあるが、つがったまま落ちてきて地上で行われることもある。(土生氏・龍陽氏による)
雌アリは一度の結婚飛行で複数の雄と交尾するといわれ、一生分の精子を精子嚢に蓄える。
どの羽アリにとっても結婚飛行は生涯一度きりである。最初で最後の結婚飛行を終えると、雄アリは死に、雌アリは羽を落として産卵を始める。
種によっては、雌が出身コロニーの働きアリ(メイドと俗称される)を脚にぶらさげて結婚飛行を行い、コロニー創設時のリスクを軽減するものもある。→コロニー創設 【ころにーそうせつ】
好蟻性昆虫【こうぎせいこんちゅう】 (=蟻客【ぎきゃく】)
アリ(主としてアリのコロニー)に依存して生活する昆虫を総称して好蟻性昆虫と呼ぶ。
寄生【きせい】(アリには迷惑)するものも共生【きょうせい】(アリにもメリットがある)するものもある。
好蟻性昆虫は非常に多くの種類が発見されており、アリノスシミ、アリノスアブ、ハネカクシ、クロシジミ、アリツカコオロギなどが知られている。
好蟻性昆虫がアリの攻撃を受けずにコロニーに入り込む方法は多様で、素早く逃げ回るもの(アリノスシミ)、硬い殻で身を守って攻撃を寄せ付けないもの(アリノスアブ)、アリが好む液体を分泌して手なずけるもの(ハネカクシ、クロシジミ)、アリと同じ成分の匂い(→体表炭化水素【たいひょうたんかすいそ】)を分泌して仲間と思わせるもの(アリツカコオロギ)などがある。
こうしてアリの巣に入り込んだ好蟻性昆虫は、単にねぐらを借りているだけのものもあるが、アリが吐き戻した餌のカスを食べるだけでなく、卵や幼虫、はては気温が下がって動きが鈍くなった働きアリを襲って食べるものまである。栄養交換【えいようこうかん】中のアリの輪にこっそり紛れ込むものもあって面白い。
小型ワーカー 【こがたworker】 (=マイナーワーカー 【minor worker】) 
働きアリ【はたらきあり】のうち小さいもの。→多型 【たけい】
コロニー 【colony】 
ひとつのまとまりをもって社会生活を営む集団。巣、あるいは一家と考えると分かりやすい。
一般にアリは同種であってもコロニーが違えば敵と見なされる。(アルゼンチンアリなど例外はある)
相手が同じコロニーの個体かどうかは体表炭化水素【たいひょうたんかすいそ】(=コロニーの匂い)を触角で触り合って確かめる。
コロニーが大きくなると、種によっては一部の働きアリが卵・幼虫・蛹を持って別の巣を開拓し、新たなコロニー(サテライト・コロニー【satellite colony】)を形成することもある。複数の女王を持つ種(多雌【たし】)では、女王を伴うこともある。
コロニー創設 【colonyそうせつ】 
生まれたコロニーを出た雌アリが、結婚飛行を経て新たなコロニーをつくること。
一般に、結婚飛行で交尾を終えた雌は地上に降りてきて自ら羽を落とし(脱翅【だっし】)、石の下に潜り込むなど産卵場所を確保して産卵を始める。
通常女王の仕事は産卵のみであるが、働きアリが生まれるまでは育児も行わねばならない。卵や幼虫が雑菌などに冒されないよう丁寧に舐め回し(唾液に抗生物質が含まれているという)、幼虫には餌を与える。
外部に餌を探しに行くことはなく、結婚飛行前に体内に蓄えられた栄養と、自らの胸の筋肉(もう飛ばないので必要がない)を溶かすなどして、吐き戻して幼虫を育てる。
そうして最初の働きアリが無事羽化して働けるようになると、ようやく女王は産卵に専念できる。
創設期はアリの生活史の中でもっともリスクの高い時期。
生まれた雌アリのうち、創設に成功して一定規模のコロニーを形成できるのは1割にも満たないのではないかといわれる。(つくば・あべ氏による)
種によっては様々な方法でこのリスクを回避している。→多雌創設 【たしそうせつ】/→引き込み 【ひきこみ】/→結婚飛行 【けっこんひこう】(メイド付き飛行)/→一時的社会寄生 【いちじてきしゃかいきせい】/→サテライト・コロニー 【satellite colony】
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