アリ飼いのためのアリ知識ノート

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2.6.ハ行 

吐き戻し【はきもどし】 
栄養交換【えいようこうかん】。または栄養交換されたもの。
裸蛹 【はだかさなぎ】 
裸蛹 【らよう】
働きアリ 【はたらきあり】(=働蟻 【どうぎ】、=ワーカー 【worker】) 
働きアリは雌性であるが、交尾ができず、一般に生殖能力を欠く。しかし、コロニーから女王が失われた場合などには産卵することがある。この場合、未交尾のため生まれてくるのはすべて雄アリとなる。
ただし、アミメアリは特殊な例として通常女王を持たず、未交尾の働きアリが働きアリを産む。→カースト 【caste】
また、狭義には、兵アリに対する小型ワーカーを指す。→多型 【たけい】
Wと略すことも(<worker)。→ステージ 【stage】
羽アリ 【はねあり】 
有翅アリ 【ゆうしあり】
母アリ 【ははあり】 
女王アリ 【じょおうあり】
腹曲げ行動 【はらまげこうどう】 
アシナガアリ属の一部の種などに見られる、腹部を体の下におりまげて歩く習性。
アシナガアリ属は同定が難しいので腹曲げ行動の有無も手がかりとなるようだ。
引き込み 【ひきこみ】 (=引き込み行動 【ひきこみこうどう】) 
種によっては結婚飛行を終えて地上に降りてきた雌アリを、働きアリがコロニーに引き入れて女王(の一員)とすることがある。これを引き込みという。一般に女王のいるコロニーでは多雌【たし】となるが、女王を失ったコロニーが引き込みを行うこともある。
引き込まれる雌アリは自コロニー出身の場合も、他コロニー出身の場合もある。
飛行 【ひこう】 
結婚飛行 【けっこんひこう】
飛出 【ひしゅつ】 
交尾ために雌雄の羽アリが飛び立つこと。→結婚飛行 【けっこんひこう】
フェロモン 【pheromone】 
アリをはじめ、各種の昆虫や哺乳類などが分泌する有機化合物。多くはその匂いで仲間に何かを伝える。
アリはフェロモンによるコミュニケーションを高度に発達させている。道しるべフェロモン、警戒フェロモン、女王アリが出す集合フェロモン、性抑制フェロモン(働きアリの産卵を抑制する)、結婚飛行の際に雄、雌それぞれが出すフェロモンなど、30種以上があるといわれる。
フェロモン(匂い)は触角で感受する。
孵化 【ふか】 
卵【たまご】からかえって幼虫【ようちゅう】(1齢幼虫)になること。→ステージ 【stage】
冬ごもり 【ふゆごもり】 
越冬 【えっとう】
兵アリ 【へいあり】 (=兵隊アリ 【へいたいあり】) 
働きアリのうち特に頭部が大きく、小型のものと明らかに区別がつく個体。兵アリを持つかどうかは種による。→カースト 【caste】/→多型 【たけい】
兵隊アリ 【へいたいあり】 
兵アリ 【へいあり】
ベビーパウダー 【baby powder】 
(=天花粉【てんかふん】、=タルカムパウダー【talcum powder】、=タルク 【talc】)
人間が使う汗取り粉。飼育者が逃走防止用に使用する。無香性のものもあるが、香料が入っていても特に不都合はなさそう。
逃走を防ぐために塗布するものとしては、他に油(サラダオイル等)もある。
が、いずれも時間とともに無効化するので、たびたび塗り直すことが必要。
母蟻 【ぼぎ】 
女王アリ 【じょおうあり】
ボンレスハム 【boneless ham】 (=ボンレス 【boneless】) 
大量の餌を摂取してパンパンに膨れたアリの腹を戯れに呼ぶ語。卵のために膨れた女王の腹を呼ぶこともある。
アリの腹はいくつかの節からなり、伸縮性がある。節が伸びると、多くは色が薄くなった間の部分が露出し、そこで少しくびれたように見える。段々にくびれている様子からの連想でボンレスハムと呼ばれる。
餌を食べてボンレス状態になっていても、それは個体の食欲を満たしている訳ではなく、大部分は他の個体に栄養交換【えいようこうかん】で与えるためそのうに貯蔵しているのである。
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