言わずと知れた虫写真の大家、栗林氏による写真絵本。 フルカラー40ページ、2色刷14ページ。 カラー刷のほうは、30ページがクロオオアリで、アリの生活のいろいろな場面を鮮明な写真で見せてくれる。 これ見てると、クロオオアリの体長、5センチくらいありそうな気がしてくる。 残りの10ページくらいで、その他の種を「山地にすむアリ」「平地にすむアリ」と分けて簡単に紹介。 (山地:クロキクシアリ、ムネアカオオアリ、エゾアカヤマアリ、トゲアリ、ツノアカヤマアリ、ミカドオオアリなど) (平地:トビイロシワアリ、クロヤマアリ、オオズアリ、トビイロケアリ、アミメアリ、クロナガアリなど) そしてなぜかクロナガアリだけ、秋の収穫と深い巣の断面写真を取り上げている。贔屓だわ。 2色刷のほうは文章メインでイラストも多用しながらいろんなトピックスについて解説している。 ハチ・シロアリとの関係、体の構造、社会、年間スケジュール、フェロモン、サムライアリの奴隷狩り、共生する生き物(アリマキ、クロシジミ、蜜腺を持つ植物、エライオソーム)、飼い方、など
幅広いトピックスが1500円の絵本の中にコンパクトに詰め込まれており、入門書としておすすめ。 |