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アリ飼いのための アクリル工作
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作業のヒント
- アクリルの切断面や角はヤスリをかけていないと思いのほか鋭いので注意が必要。
- アクリルの切り屑・削り屑は静電気を帯びやすいので、フリースなど帯電しやすい服を着て作業すると、くっついてしまって大変。木綿などを着るか、霧吹きで水分を含ませると帯電しにくくなる。
- 同様に作業台や敷物も帯電しやすいものだと掃除が大変。
- 掘削面のゆがみやバリに気を許すと、そこからアリが逃げちゃいますよ!
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切る
道具 |
アクリルカッター |
プラスチックカッター(OLFA)、
Pカッター(TAMIYA)などの名称で販売されている
切るアクリル板の厚さに合わせて選ぶ |
定 規 |
アクリル製でもなんとかなるが、
できればスチールなどアクリルよりも
硬いもののほうが安心 |
敷 物 |
新聞紙などを重ねて厚くしたもの
カッターマットはボコボコになってしまうので
おすすめしない
アクリルの端を作業台の端に合わせることが
できるようなら、敷物なしでも大丈夫 |
ヤスリ |
耐水性サンドペーパーまたは平ヤスリなどがあると
切り口を平らに仕上げられる |
注意点
- カッターで切り離すのではなく、傷をつけて折り取る
(L字型に切り取りたい場合は、下記「窓開け」を参照のこと)
- 設計する際には「切りしろ」が1〜2mmくらい必要になることを忘れずに!
ヤスリをかけ終わったときに設計寸法になるようにするには、あらかじめ実験してみよう
手順
- 定規をしっかり当て、カッターを持つ手にはあまり力を入れずにゆっくりと引く。
- 何度もゆっくりとカッターを引いて傷をつけていく。一番向こう(引き始め)は力が入りにくいので、必要なら向きを変えて。
- 厚みの3分の1から半分くらいまで切込みが入ったら、作業台の端や定規を使って折る。
- 切り口をサンドペーパーまたは平ヤスリなどで削って、平らに整える。
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穴開け
電動ドリルがあると作業が早いが、手回し道具だけでも何とかなる。
手回し編
道具 |
ピンバイス |
ドリル刃を取り付けて使用
開けたい穴の大きさに合わせてドリル刃を選ぶ
TAMIYAのもので直径3ミリまで |
敷 物 |
新聞紙などを重ねて厚くしたもの |
木ネジの下穴あけ
ドリル |
ピンバイスのドリル刃より大きい穴のために使用
だんだん径が大きくなるタイプがおすすめ |
棒ヤスリ |
断面が丸型のヤスリも穴を広げるのに使える |
サンドペーパー |
棒ヤスリでギザギザになった部分を整える
割り箸に巻いて使うと良い |
注意点
- 最初に刃を当てる位置がキモ。ずれないように
- 穴の角度にも気をつける
- ピンバイスと木ネジの下穴あけドリルは、切削面がきれいなので、仕上げ用のヤスリなどは特に必要ない
手順
- ピンバイスにドリル刃をしっかりと取り付ける。
- ドリル刃の先端をアクリルに当て、ピンバイスを垂直に支えて左手で上からしっかりと押さえつける(右利きの場合。以下同じ)。
- 右手でピンバイスを回す。回す右手よりも押さえる左手に意識を注ぐこと。
- 貫通したら、敷物を突き破らないうちにやめること。作業台に穴が開くよ!
- そっとドリル刃を引き抜く。まっすぐ抜けないようなら、逆回転させながら。
- 穴の直径が足りないようなら、木ネジの下穴あけ用ドリルで穴を広げる。
- それでも足りなければ、棒ヤスリでさらに広げる。
縁がギザギザになったら、割り箸に巻いたサンドペーパーなどで整える。
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電動ドリル編
道具 |
電動ドリル |
開けたい穴に合わせて刃を選ぶ |
ピンバイス |
電動ドリルの刃が滑らないように
するための下穴あけ用 |
注意点
- 下穴を開けておかないと、電動ドリルの刃が滑って危険
手順
- ピンバイスにドリル刃を取り付け、1mmくらいの深さまで穴を掘る。(ピンバイスの使い方は上記参照)
- 穴開け位置が宙に浮くように作業台の端にアクリル板を置き、しっかり押さえる。
- 電動ドリルの刃をピンバイスで掘った穴に当て、角度に注意しながらスイッチを入れる。
- 仕上げは上記ピンバイス編7.を参照のこと。
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熱利用編
道具 |
金属の棒 |
釘など
開けたい穴の大きさに合わせて |
軍手など |
やけどしないように! |
注意点
- 下穴を開けておかないと、電動ドリルの刃が滑って危険
手順
- 金属の棒をよく熱する。
- アクリルに押し当てて穴を開ける。
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窓開け
直線で切るものの、切り始めと切り終わり(またはそのどちらか)がアクリル板の端にない場合、ちょっと工夫が必要です。
道具 |
アクリルカッター |
詳細は「切る」の項を参照
ただし、敷物は必ず必要 |
定 規 |
敷 物 |
ヤスリ |
ピンバイス |
直径1mmくらいのドリル刃を
取り付けて使用 |
注意点
- 3辺はカッターで切り離し、最後の1辺だけ、傷をつけて折り取る
- 切るときと同じく「切りしろ」が必要だが、最初に開けた穴の部分をならすために、切るときより少し大きめに考えておいたほうが良い
手順
- 窓の4隅(切断開始/終了点)にピンバイスでガイド用の穴を開ける。
(穴の開け方は「穴開け」手回し編を参照)
- 定規をしっかり当て、カッターの刃を切断開始のガイド穴から切断終了のガイド穴までゆっくりと引く。力を入れすぎるとガイド穴を通り過ぎてしまうので注意。
- 何度もゆっくりとカッターを引いて傷をつけていく。一番向こう(引き始め)は力が入りにくいので、必要なら向きを変えて。
- 厚みの半分くらいまで切込みが入ったら、裏返して裏から同様に貫通するまで切り込みを入れる。
- 1辺を切り終わったら、次は向かい合う辺に取り掛かるのが無難。
- 同様の手順で3辺を貫通させたら、残りの1辺は「切る」と同じく片側から傷をつけたあと、作業台の端や定規を使って折る。
- 切り口をサンドペーパー(割り箸や角材などに巻きつけて使うと良い)または平ヤスリなどで削って、平らに整える。
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曲げる
道具 |
金属の棒 |
熱しても大丈夫なもの
表面が滑らかじゃないと、アクリルに刻印されちゃうよ |
ガスコンロ |
棒を熱することができれば、
バーナーでも焚き火でもよい |
軍手など |
やけどしないように! |
敷 物 |
必要なら棒が触れても大丈夫なものを用意 |
手順
- 棒を熱する。
- アクリルに棒を押し当てて曲げる。
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接着
道具 |
●プラスチック用接着剤 |
硬質プラスチック用と表示されているもの |
●ホットボンド |
ホットメルト、グルーガンなどの名称でも
販売されている
ピストル型の本体に、熱で溶ける糊剤を
セットして使う |
注意点
- プラスチック用接着剤はたいてい有機溶剤なので、使用後きちんと揮発させないと、アリの健康あるいは生命に害があるかも
- ホットボンドはその名のとおり先端部が熱いので、取り扱いに注意。
手順
- 接着面双方に汚れがないことを確認する。
- 片方に接着剤またはホットボンドを薄く塗布する。
- 乾かないうちに圧着する。
- 隙間があるようなら、脇から接着剤またはホットボンドを充填する。
- できれば乾くまで動かないように固定する。
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